医療物資を届け、避難所で診療
“山の医師”のノウハウとフットワークを生かす
2011年3月11日に発生した東日本大震災。最大震度7の揺れと大きな津波、そして、福島第一原発の事故。被災地からは「医師が足りない」「マスク、手袋、注射器がない」など悲痛な声が私たちにも届いていました。当法人では、竜理事長をはじめ医師6人による支援チームを結成し、被災地に派遣しました。
発災から二週間後の3月24日には、千葉市内の病院や企業、ボランティアの協力を得て、医療に使う注射器や消毒液、点滴薬、衛生用品などをかき集め、4tトラックに積み込み、宮城県名取市、仙台市、石巻などの避難所を回って届けました。
その後も、竜理事長、当法人監事の医師・増山茂さん(東京医科大学兼任教授、ふじみクリニック非常勤医師)は毎週のように物資を携えて被災地に向かい、避難所や現地病院での診療、支援を続けました。登山家としてのノウハウを持つ竜理事長や増山さんは、危険を伴う現地での移動も得意のフットワークでこなし、現地の医師や支援チームとも協力して医療体制を支えました。平成24年夏まで継続しました。
当法人監事の医師・増山茂さんは、宮城県石巻市北上町の大指十三浜地区のコミュニティ拠点となる「大指十三浜こどもハウス」の建設を支援しました。
これまでの活動
平成24年度
- 2012年7月28~30日
宮城県気仙沼市の本吉病院にて医療支援。本吉地区唯一の病院。外来と当直要員として診療 - 2012年8月~
石巻市北上町大指の若者漁師が作った「漁業生産組合 浜人」を支援
平成23年度
- 2011年4月9~10日
増山茂さん、田井秀明さん、福島県南相馬、相馬市などで医療支援 - 2011年4月14~17日
宮城県石巻にて医療支援。避難所巡回。避難所での生活面も整備 - 2011年4月20日
柳内光子さん、増山茂さんがヘリコプターで宮城県石巻市北上町大指(おおざし)へ支援物資の搬入を行う。(ソニー・エリクソンの支援を得る) - 2011年4月23~24日
石巻日赤病院にて医療支援。心理的ストレスと身体症状に向き合う - 2011年5月28~29日
石巻日赤病院にて医療支援。小児患者の対応と心のケア - 2011年7月23~24日
石巻日赤病院にて医療支援。小児患者の対応、夜間診療のサポート - 2011年8月20~21日
石巻日赤病院にて医療支援。小児患者の対応 - 2011年10月8~10日
浦安市主催の浦安復興祭
当NPO法人が支援していた石巻市北上町大指の若者漁師、阿部勝太君、西條達也君が来訪、北上町十三浜のプレゼンテーションを実施。柳内光子さん、歌手の由紀さおりさん、竜崇正理事長、増山茂先生が歓待。 - 2011年12月22日
石巻市北上町十三浜の子供たちの学習と遊びの場「大指十三浜こどもハウス」竣工
医師の増山茂さん、山根一眞さん(ノンフィクション作家)、柳内光子さん(浦安商工会議所会頭)が中心となって、津波で壊滅的な被害のあった十三浜のコミュニティ再生のため「こどもハウス」建設を提案、支援。
平成22年度
- 2011年3月24日
医療支援チーム派遣と物資輸送を開始