2024.9.5 千葉県がんセンターにとな文庫に新書「死ぬということ」を寄贈。死を意識することは、いかに生きるかを考えること。

NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉は、9月5日、千葉県がんセンターの患者図書室「にとな文庫」に、黒木登志夫先生の新刊著書「死ぬということ‐医学的に、実務的に、文学的に」(中公新書)を寄贈しました。竜崇正理事長は、「黒木先生の文章はユーモアにあふれ明瞭。患者さんの心にもすっと入ってくると思う。ぜひ手にとっていただきたい」と話しています。

千葉県がんセンターの患者図書室「にとな文庫」にて

 

著者の黒木登志夫先生は、日本を代表する医学者でサイエンスライター。日本学術振興会学術システム研究センター顧問、元岐阜大学学長、東京大学名誉教授を歴任されました。今回の新著「死ぬということ」は、「死」という人間にとって最も大きなテーマに向き合った88歳の黒木先生渾身の一冊です。この世に生まれるということの偶然性、そして老化、死を迎えることの必然性とはどういうことか。がん、循環器疾患、糖尿病、認知症などの命を揺るがす疾患のこと。先生がすすめる「ピンピンコロリならぬ、ぴんぴんごろり」な死の迎え方とは。様々な角度から「死ぬこと」に迫ります。でも、決して憂鬱になる内容ではありません。短歌や文学作品、映画の話、そして黒木先生のユーモアあふれる“つぶやき”が随所に散りばめられています。死をテーマにしながらもいかに生きるかを考える、そして死をも楽しんでみる、そんな意気込みを感じる作品です。ぜひ皆様にもお手に取っていただきたいと思います。

皆様も、にとな文庫にお立ち寄りの際は、ぜひお手に取ってみてください。